まゆです。
昨日は本当にありがとうございました。
無事に卒業いたしました。
正直前日の夜まで、というか直前まで、卒業の実感がなく、やっと今日で終わりなんだなあと思えたのは、18:00にお給仕に立ってからでした。
みんなが「今日は仕事しなくていいよ」って言ってくれて。
最後だからいつも通り働きたい気もしたけれど、お言葉に甘えてさせていただきました。あんなに飲んだのは久しぶりだったなあ。わがままたくさん言ってごめんね。聞いてくれてありがとう。みんなからのお祝いの言葉と、卒業を惜しんでくれる気持ち、全部アルコールと一緒に嚥下しました。そうして、私は今すごく、お腹も心も、満たされています。
2年間とちょっと、その中で本当にいろんなことがあって、こんなところでは語りつくせないくらい。どの瞬間もとっても大切で、手放し難い思い出ばかりです。
ご主人様、お嬢様。
今まで本当にありがとうございました。いつも帰ってきてくれてありがとう。私に会いに来てくれてありがとう。たくさんごちそうしてくれてありがとう。無理させたこともあったよね、ごめんね、でもありがとう。
これからもシャングリラを楽しんでください。わたしは皆様のことが大好きです。ずっと、大好きです。
メイドさんたち。
今までお世話になりました。みんなと一緒に仕事ができて、私は幸せでした。
先輩方。入ったばかりで接客業に慣れない頃から今まで、たくさんのことを教えていただき、見守っていただき、ありがとうございました。みなさんの姿を見て多くのことを学び、メイドとして働くことができました。年嵩の後輩で扱いづらく感じたこともあったかと思います。色々ご迷惑をおかけしましたが、いつもみんな優しかった。本当にありがとうございました。
後輩ちゃんたち。年齢など気にせずみんなが気安く話しかけてくれるおかげで、心だけは私もいつも若くいられました。元気で素直なところがみなさんの魅力です。これからも先輩方と一緒に、シャングリラを盛り上げていってください。新人ちゃんとはほとんど会えなかったけど、先輩たちの姿をしっかり見て、良いところ全部吸収して、素敵なメイドさんになってね。
人と人との関係って、いろんな形があって。
例えば親子とか、兄弟とか。友達同士、恋人同士、仕事仲間、その他色々。
いろんな形がある中で、「店員とお客さん」という間柄に、こんなに温かい絆が芽生えるものなのだと、私はシャングリラで初めて知りました。絆、なんて言ってしまうとジャパニーズ・ポップスの歌詞のようでちゃちな感じがしますが、当てはまる表現を他に思いつかないのです。
ご主人様やお嬢様がメイドを、料理を、シャングリラという店を楽しんでくださり、大切にしてくださっていること、メイドが笑顔と接客でみなさんの思いに応える事、そのやり取りの間には、間違いなくひとつのあたたかな絆が結ばれているのだと感じました。メイドとご主人様・お嬢様というのは、有り体に言ってしまえば「サービスを提供する側とお金を払ってサービスを受ける側」です。こうして文字にしてしまうと立場が対等であるとは到底思えない二者の間に、こんなに優しい関係性が芽生えるのは、もちろんコンセプトカフェという性質もあるかとは思いますが、やっぱりシャングリラが素敵なお店だからだと思います。
そんな素敵なお店に出会えて、2年間も働かせていただけて、本当に幸せだった。
シャングリラで私に関わってくれたすべての方に、心から感謝をします。
ありがとうございました。
またね。